ロンドンを拠点とする投資運用会社、ファーサイド・インベスターズのデータによると、ビットコイン上場投資信託(ETF)は18日、430万ドルの小口の資金流出を目撃し、5取引日連続の資金流出となった。
しかし、今回の資金流出は過去5日間で最小であり、投資家心理の変化を示している可能性がある。
運用資産額で最大のビットコインETFであるGrayscale'のGBTCは、4月18日に9,000万ドルの資金流出を記録し、流出総額は168億8,000万ドルに達した。とはいえ、同ファンドの1日平均2億4540万ドルの資金流出は4月8日以降鈍化しており、資金流出の減速を示唆している。
この減速は、エルサルバドルや中央アフリカ共和国のような国に続いて、規制が明確になってきたことと、ビットコインを法定通貨として採用する国が増えるという見通しに起因している可能性がある。
逆に、他のいくつかのビットコインETFは同日、資金流入を経験した。ブラックロックのIBITには1,880万ドル、フィデリティのFBTCには3,740万ドルの資金が流入しており、投資家の関心が広がっていることがうかがえる。
ビットコインETFの累積フロー出典:ファーサイド・インベスターズ
また、Farside'のデータによると、ビットコインスポットETFは2024年1月以降、累計約270億ドルの資金流入を集めており、中でもGrayscale'のGBTCが重要な役割を果たしている。チャートは、3月中旬まで着実な伸びを示し、その後、月後半により急速な伸びを示した。しかし、4月上旬には成長が鈍化したように見える。
規制の不確実性にもかかわらず、ビットコインETFは、その開始以来、合計122億7000万ドルの純流入を集めており、機関投資家の資産クラスとしてのビットコインへの関心の高まりを浮き彫りにしている。
Farside'の分析によると、一部の法域で規制上の課題が続いているにもかかわらず、機関投資家はビットコインをますます実行可能なものと見なしている。