オピニオン：なぜオーディナルは不換紙幣の詐欺なのか

著者：Jimmy Song（ビットコイン・コア開発者）、翻訳：Golden Finance 0xxz

過去2年間、ビットコイン空間ではさまざまな生産的な活動が行われてきました。TapScript Merkle Treeは、BitVMのproof-of-conductプロセスを通じて実行する革新的な方法をもたらしました。これらはすべてビットコイン空間における真の革新であり、ビットコインのエコシステムにとって真に有益なものです。

しかし、それはビットコインの過去2年間のすべてではありません。私が本当のイノベーションを描きたいのと同じくらい、私は偽の、愚かな、非倫理的な不換紙幣（フィアット）詐欺に対処しなければなりませんでした。それは私が好きでしていることではありませんが、一方が資本力のない資金提供された真実バスターの客観的な声明に反対するインセンティブを与えられている議論の非対称性を考えると、今、緊急の必要性があります。この人たちのバラ色の期待に冷水を浴びせる時が来た。

ほとんどの一般人にとって、NFTというユニークなデジタル資産というアイデアは、表面的にはかなり不便に思える。それがJPEG画像であれ、短いビデオクリップであれ、何であれ、人々に全体のコンセプトを説明した後、彼らは「ちょっと待って、それだけ？何も見逃していないよね？"と聞かれる。私はNFT関連記事で、NFTがアルトコイン（トレント）と同じように詐欺ツールであることを書いた。NFTはアルトコインであり、NFTのTはトークンであることを示しているからです。ビットコインのNFTや序列の概念は、一般人にとっては特に分かりにくいものです。これは、EtherやSolanaのプロジェクトよりも優れている、または純粋なプロジェクトであることを意味するのでしょうか？そうではありませんが、少し先走りすぎました。最初から始めよう。

1.荒らしは荒らし

全体の「流行」は、2022年の終わりに頭蓋骨を刻むために証人割引を使ったロッド・アーマーから始まりました。これは、通常の取引サイズの範囲内である、わずか793バイトであったため、ネットワークによって実際に気づかれることさえありませんでした。

これを本当に後押ししたのは、BlockFiやCelsius、そしてもちろんFTXのような詐欺の一団を支援することで恥をかかされた後、一掃したかった憤慨した「元」ビットコイン最大手のグループであるTaproot Wizardsチームでした。彼らの目的は新しいアセットクラスを作ることではなく、ビットコイナー（ビットコイン支持者）を激怒させるために特定のブロックをノイズで満たすための完璧なツールがインスクリプションであることに気づいた。2023年8月までに、ビットコインのブロックチェーン上のインスクリプションの数は2100万に達した。今でこそ、碑文は「ビットコインを元に作られた」ある種の新しいものだという話になっているが、以前は誰もこのことに気づいていなかったのだ。

また2023年初頭には、ordinalsが登場し、あらゆるものを売買する退廃的なトレントの数を考えると、注目はすぐに1つの企業に向けられた。その後まもなく、BRC-20トークンが現れ、続いてスタンプが現れた。特に、ビットコインの完全性を犠牲にしてでもROIを得ようとするベンチャーキャピタルから、彼らは大儲けした。

荒らしはスーツを着て、ビットコインのエコシステムの正当な一部であると主張し、ビットコイン支持者と議論を始めました。

2.議論の焦点オーディナル

オーディナル支持者に、なぜオーディナルがビットコインにとって良いと思うのか尋ねると、彼らはすぐに「権利」や「止めることはできない」に話を移すでしょう。「それを止めることはできない」などと、すぐに話をずらすでしょう。彼らはビットコイナーにordinalsが何をもたらすかを伝える代わりに、なぜプロトコルがそれを止めないかに焦点を当てる。サンフランシスコの商店のスリのように、彼らは何も良いことをもたらさないので、彼らがやりたいことを誰も止められないという事実に議論を集中させるのだ。もちろん、何かができるからといって、何かをすべきとは限らない。クリス・ロックの言葉を借りれば、足で運転することはできるが、それが良い考えだとは限らない。

つまり、彼らはいい答えを持っていない。しかし、彼らを追い詰めれば、悪い答えを出すだろう。マイナーにお金を渡して支援するとか、他の暗号通貨流通プラットフォームも妨害するとか、ビットコインを「楽しく」するとか。これらはすべて非常に薄っぺらな議論であり、彼らは自分たちのプロジェクトがどのようにインセンティブを変えるのか、あるいは暗号通貨のユースケースを破壊するのかについては語らない。彼らが語りたがっているのは、ビットコインのブロックチェーンに序列やスタンプを「刻むことができる」ということです。

3.なぜビットコインなのか？

全体として、NFTに対する私の不満は、ブロックチェーン上にある技術的な理由がないということです。NFTがいかに中央集権的であるかはすでに明らかです。NFTには発行者がいる。序列が何を意味するのか、他のソフトウェアが決定しなければ、序列を表示することはできない。将来的にルールが変更されたら、運が悪かったとしか言いようがない。中心性という点では、2011年に忘れ去られたコテージコインと変わりません。

中央集権的であるなら、なぜブロックチェーン上にあるのでしょうか？ブロックチェーンはデジタルデータのための非常に大きなデータベースです。開発と拡張が難しく、維持にコストがかかり、アップグレードも難しい。したがって、純粋に技術的な観点からは、ビットコインはもちろん、どのブロックチェーン上でも中央集権的なプロジェクトは意味をなさない。中央集権化されたデータベースの方がはるかに速く、簡単で、安価で保守しやすい。

技術的に言えば、ビットコインのブロックチェーン上の中央集権的なプロジェクトは、あらゆる点で難しくなります。

では、オーディナルがビットコインのブロックチェーン上にある本当の理由は何でしょうか？巨大な市場が存在するからだ。ビットコインの歴史的成功に結びつけることで、それを誇大宣伝するのは簡単だからだ。ビットコインは希望、自由、自己主権、健全な貨幣、より良い世界を象徴している。それは偉大で素晴らしいものであり、過去13年間コテージコインがそうであったように、わずかな関連性でも注目されることがある。しかし、コテージ・コインは長い間休眠状態だった。だから、オーディナルは新しい議論であり、古くて時代遅れで失敗したアイデアを売り渡す新しい方法なのだ。言い換えれば、ビットコインに序列があるのは、市場が以前より少し賢くなったからであり、市場を欺く新しい方法なのだ。

4.ベンチャーキャピタルの反応予測

さて、ordinalsの支持者は間違いなく、ordinalsがビットコインに乗る必要がある理由を言い訳するでしょう。それを操作することはできない！ordinalsはやることが少なく、しかも本物のお金を持っている！これらの言い訳はどちらも正しい。ビットコインはプルーフ・オブ・ワークで保護されているため、ビットコインに組み込まれたものは、変更するために天文学的な量のハッシュパワーを必要とする。しかし、そのためにビットコインを使う必要はない。タイムスタンプサーバー、レシート、バックアップサービスなどがあり、どれもビットコインのブロックチェーンを肥大化させることなく、安価でありながら同じサービスを提供している。ビットコインのブロックチェーンは本当の保護を提供しない。序列や碑文などがあるかどうかを調べるには、他のソフトウェアを使わなければならない。このソフトウェアは、他のトレントソフトウェアと同様に、いつでもルールを変更することができます。これらのソフトウェアは通常、後方互換性がありません。では、古いバージョンを使っている場合はどうでしょうか？あなたは中央集権的な「コンセンサス」に従っていないのです。

Ordinalsは、NFTやすべてのトレントと同様、500ドルのウェブサイトで簡単に実行できる、見栄えの良いスプレッドシートです。繰り返しになりますが、ordinalsがビットコインにある唯一の理由は、ビットコインにとって「良い」ものとしてマーケティングすることで、より多くの需要を生み出すことです。

5.結論

何年もの間、トレントはビットコインの思考回路を使って多くの人を騙してきました。同じ人々を騙すのはますます難しくなっています。実際、現時点では2つの道しか残っていません。ポストモダンの虚無的戦略は、ミームコインに最もよく現れている。トレントコインはもはや現実世界での有用性を主張しない。その船は2019年に戻ってきた。市場は嘘をつかれるのを嫌うため、彼らはミームコインに転向せざるを得なかった。ミームコインは何の実用性もなく、どの業界も破壊せず、革新的でもなく、将来性もないが、少なくとも正直だ。

もう1つの方法は、他のトレントよりもビットコインとの強いつながりを確立することです。もはや「暗号通貨」であるだけでは不十分で、現在の詐欺のためにビットコインを最大化する人のふりをしなければなりません。

これらのプロジェクトの真の技術的現実は、何も新しいものではありません。カラーコインは2013年に登場し、マスターコインやカウンターパーティーもそうだった。しかし、文化的な中心点は新しい。硬貨、碑文、BRC-20、切手はすべて、ビットコインの装いを身にまとうことを試みてきた。もちろん、これらのプロジェクトの価値はビットコインとは相反するものだ。これらのプロジェクトには、自己主権も、金融の自由も、分散化も、将来への真の希望もなく、純粋なギャンブルでしかない。だから、彼らはビットコインからできるだけ多くの良い価値を借りているのだ。

英語の「フィアット（fiat）」とは、文字通り「命令によって何かを作り出す」という意味だ。厳密な意味では、これらの新しいトレントは不換紙幣です。ビットコインと関連付けることで、分散型プロジェクトを装った中央集権的な機関によって作られたのです。

この新しいトレントを紹介しましょう。古いトレントと同じです。