ヤフー・ニュースによると、11月の株価は高値で取引を終え、ダウ工業株30種平均は木曜日に520ポイント急騰し、月間では過去1年で最大の上げ幅となった。インフレ率が引き続き低下していることを示す新しい政府報告書が投資家を勇気づけ、ダウは1.5%上昇し、終値は35,951ドルとなった。連邦準備制度理事会(FRB)が好んで使用するインフレ指標である個人消費支出指数は、不安定な食品とエネルギー価格を除くと、10月は3.5%に低下した。
パンテオン・マクロエコノミクスのアナリストは、政策立案者の予想に比べ「驚くほど急速に」進んだと評している。消費者物価指数が2022年6月に9.1%でピークに達して以来、インフレ率が大幅に低下したことで、FRBは借入コストを引き上げることで経済成長を抑制する努力を放棄するのではないかという投資家の期待が高まっている。ウォール街のアナリストの中には、2024年半ばまでに中央銀行が基準金利を引き下げる可能性があると予想する者もいる。
また、ウォール街のアナリストは、FRBがインフレ対策に積極的に取り組んでいるにもかかわらず、米国が景気後退を回避するとの確信を強めている。雇用の伸びは鈍化し、全米の失業率は3.9%と2022年1月以来の高水準に達したが、ほとんどのエコノミストは、労働市場は歴史的に急激な利上げの後に起こるような深刻な景気後退には見舞われないだろうと考えている。
11月の主要3株価指数はいずれも堅調な伸びを示した。ダウは8.8%上昇、S&P500種指数は8.9%上昇(2022年7月以来の月間上昇率)、ハイテク株比率の高いナスダックは堅調な企業収益に牽引され11%近く上昇した。
LPLファイナンシャルのチーフ・グローバル・ストラテジスト、クインシー・クロスビーは、この上昇を『劇的な動き』と表現した。さらに彼女は、『あなたが見たいのは、今年を締めくくる次の足だ。11月は市場にとって好調な月だが、12月も同様だ」。AP通信の寄稿。